はじめに

秩父市は四方を山に囲まれ、街の真ん中を荒川が豊かに流れる関東平野の一番奥りの小さい街です。
秩父は、大正から昭和初めの歴史ある建物や路地が現代でも大切に使われている街で、とても魅力的なところです。

その秩父市の中心にある秩父神社の近くに、たべものや月のうさぎはあります。
かつて銘仙の染料を入れる倉庫として使われていた土蔵に偶然めぐり合い、
たべものや月のうさぎは、蔵の90年間の埃を払うことから始まりました。

それが2007年の11月。
寒くてブル-グレ-な冬を修理と改修で過ごし、
オープンしたのは、暖かい陽がさし始めた2008年3月末です。
その間に出会った人、気質、空気や谷すじに伝わる野菜の在来種や保存食に、
改めて秩父の魅力の奥深さに触れることができました。

たべものや月のうさぎで作る料理は、
秩父地方のおいしい水と季節ごとの山の実りと有機野菜農家さんが作るゆっくり育った元気な野菜を素材にしています。
素材の持つ、もともとの甘み、渋み、青くささと固さも惠の味として、
月のうさぎのあたたかな空間と共に、お客さまに楽しんで頂きたいと思います。